研究室紹介
神経分子機能研究室 (安藤香奈絵、斉藤太郎、淺田明子)
脳の機能はどんな分子メカニズムによって支えられているの? 老化による脳機能の衰えやアルツハイマー病などの疾患をくい止めることは可能なのか? 私たちは生化学、 細胞生物学や分子生物学的手法でこれらの問いに迫ります。
発生生物学研究室 (福田公子、高鳥直士)
1個の細胞である受精卵から成体ができる過程 (正常発生) で、様々な細胞がどのように作られ、体全体を作り上げていく仕組みを解明しようとしています。
細胞遺伝学研究室 (坂井貴臣、武尾里美、朝野維起)
動物の行動は脳でどのように制御されているのだろう? 我々の研究室では遺伝学ツールが豊富なショウジョウバエを用い、本能行動や学習行動の脳制御機構を研究しています。キーワードは学習・記憶、性行動、睡眠、概日リズム、環境要因、ストレス、トラウマ、脳イメージング、光遺伝学です。
分子遺伝学研究室 (得平茂樹, 大林 龍胆)
微生物には他の生物が生息することができない過酷な環境にも耐えることができるものが多くいます。そのような微生物がどのようにして過酷な環境に耐えているのか? その仕組みを明らかにします。
植物発生生理学研究室 (岡本龍史、古川聡子、木下温子)
植物の受精と初期の発生はどのように進行するの? 種間交雑の障壁とそれを打破する可能性とは? 私達は「植物の人工授精」というユニークな技術を使って、これらの疑問・可能性を追究しています。
細胞生化学研究室 (川原 裕之、大谷 哲久, 横田 直人)
私たちが生きる仕組みとは?タンパク質の分解や細胞間相互作用から理解する!私たちの細胞を構成するタンパク質は、転写・翻訳だけでなく分解によってもコントロールされています。最近、分解に関わる新遺伝子が続々と発見され、ウイルス免疫などに中心的な働きをしていることがわかってきました。また、組織の恒常性における細胞間相互作用の役割も明らかになりつつあります。新分野での宝探しに出かけましょう!
進化遺伝学研究室 (高橋文、野澤昌文)
我々の研究室では、生物進化のメカニズムを遺伝子やゲノムのレベルで解明することを目指しています。野外採集に始まり、分子生物学、生物情報学的手法を用いた幅広い研究がモットーです。
神経生物学研究室 (Adam Z. Weitemier)
動物の行動は脳の働きによります。私たちは脳がどのように行動を制御しているか研究しています。精神疾患 による行動異常が起きてしまう仕組みの理解にもつながります。
植物環境応答研究室 (鐘ヶ江健、成川礼)
光合成微生物はどのようにして光を感知しているのか? 私たちはこの問いを光生物学的手法で解き明かす基礎研究を行い、その結果を光遺伝学・バイオイメージングツールの開発に繋げます。
環境微生物学研究室 (春田伸)
地球には膨大な数の微生物が生息しています。その多くは未発見で、機能も未知です。我々は新規微生物の探索を進め、微生物の多様性や環境中での役割を探究しています。
動物生態学研究室 (Adam L. Cronin, 岡村 悠, Isaac Planas-Sitjà)
自然界で、社会はどのように機能しているのでしょう。集団生物学や系統学、数理モデリング、野外調査や研 究室での実験など、多様な手法と様々な動物モデルを使って、行動学、環境生物学と進化学の境界にある疑問に迫ります。
植物生態学研究室 (鈴木準一郎)
植物が関わるさまざまな生態現象を多様な時間的・空間的スケールで理解することをめざして研究をすすめています。北八ヶ岳などでのフィールド研究に加え、温室・圃場や人工気象室を使った実験的な研究やシミュレーションなどによる理論的な研究も重視しています。
動物系統分類学研究室 (江口克之)
地球には極めて多様な生物が存在し、いまだ多くの発見にあふれています。私たちは、ハチや甲虫、クモ、ムカデ、ヤスデなどのさまざまな陸上無脊椎動物を研究しています。これらの生物について、種多様性 (新種の記載を含む)や進化の過程を明らかにしています。
植物系統分類学研究室 (髙山 浩司, 加藤 英寿)
野生の陸上植物について、どのような種が地球上に生育しているか、それらはどのような進化過程を経て生み出されたか、それぞれの種がどのように世代を超えて生存し続けているかを解明する研究をしています。 私たちの研究は、生物多様性の保全にも大いに役立つものです。
数理計算生物学 (田村 浩一郎, 立木 佑弥)
私達は、主に生物進化を対象に、数理的・計算的アプローチを用いた研究を行っています。数理的アプローチ では生命現象を数理モデルを用いて解き明かし、計算科学的アプローチでは急速に進歩するコンピュータやバイオインフォマティクスを駆使した大規模データ解析を行います。